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白馬会議ZOOM2021ご案内

コロナを越えて見えて来るニッポンを問う!
―政治・経済・外交の視点からー
コロナのため昨年に続き白馬会議の現地開催を今年も諦めざるを得ない。但し、この2年間、私達はコロナの前で只、足踏みをしていただけではない。様々な現場でコロナと格闘しながら、実はコロナを越えて見えて来る新たなニッポンを模索していたのではないか?そんな問題意識と期待の中で、過去12回の白馬会議に集った延べ800名の方々に呼びかけ、今年はZOOMシンポジウムを開催、来年秋の白馬会議再開に向けた知力充実と心意気を喚起したい。

開催日時:11月28日(SUN) 14:00~16:30 (ZOOM)

テーマ:コロナを越えて見えて来るニッポンを問う!
​          ―政治・経済・外交の視点からー

コロナを越えるニッポンにどんな未来が開けて来るのか?目先の楽観、悲観に振り回されずに、これから向かうべき日本の姿を政治、経済、外交それぞれの視点から注目すべき3人の論客を招いて徹底討議します。

パネリスト:

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金井利之氏 東京大学大学院教授 
【論点】コロナ対策禍の国と自治体

COVID-19に直面して、日本政治の「基礎疾患」が明らかになった。改革、官邸主導、印象操作・改竄・偽装などの「免疫暴走」が繰り返されるなかで、足下からじわじわと行政・自治が蝕まれて、経済と社会と文化が苛まれたのである。むしろ、何もしない方がマシであった。
〈プロフィール〉
 東京大学法学部卒業。東京都立大学法学部助教授を経て、東京大学大学院法学政治学研究科教授。専門は自治体行政学。著書に『コロナ対策禍の国と自治体』『行政学講義-日本官僚制を解剖する』『地方創生の正体』等。

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武者陵司氏 武者リサーチ代表
 【論点】大きな政府時代の到来と日本
    ~変わるゲームのルール~

40年間続いた小さな政府、市場に依拠した資源配分の時代が終わり、財政・金融・制度などあらゆる面で、政府のイニシャティブが求められる時代に入った。デジタル革命で生み出された膨大な労働と資本の余剰を処理するために(=ゼロ金利とデフレの危機に対処するために)、専制主義によって台頭する中国に対峙するために、ゼロカーボンを達成するために、市場の限界が痛感させられる時代である。中途半端な日本、大丈夫なのか。
〈プロフィール〉
 横浜国立大学経済学部卒業後、大和証券を経てドイツ証券入社し、調査部長兼チーフストラテジスト、副会長兼チーフ・インベストメント・アドバイザーを歴任。2009年武者リサーチ設立。著書は『アフターコロナ V字回復する世界経済』『史上最大の「メガ景気」がやってくる』『超金融緩和の時代』等。

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渡部恒雄氏 笹川平和財団上席研究員  
 【論点】 日本は米中対抗・競争の最前線

コロナパンデミックは米国の求心力の低下を増幅させた。バイデン政権は中国との競争・対抗路線を取っているが、冷戦期のような全面的な関与をする軍事・経済的な余裕はなく、日本への期待が高まる。日本にとっては危機であるとともに機会でもある。
〈プロフィール〉
東北大学歯学部卒業。米国ニュースクール大学政治学修士課程修了。米戦略国際問題研究所(CSIS)上級研究員を経て2005年帰国、三井物産戦略研究所、東京財団から現職。著書は『2021年以後の世界秩序』 『2025年米中逆転』『「今のアメリカ」がわかる本』等。

プログラム:

14:00 開始
14:05~15:05  パネリスト3名による政治・経済・外交それぞれの視点からの報告
15:05~15:35  パネリスト間討議
15:35~15:45  休憩
15:45~16:15      ZOOM参加者とパネリストのQ&A
16:15~16:30      まとめ 

参加費:ご招待(先着100名)


参加申込:下欄ご記入の上、「送付」をクリック。
     ※ZOOMシンポ開催数日前にアクセス用URLをメールします。

送信

お問合せ:白馬会議事務局(i c h i @ g b 3 . s o - n e t . n e .j p)


2020 白馬会議特別レポ―ト
コロナパンデミックを越えて
-36の視点-

コロナが本格化した2020年は白馬村での会議開催を断念。2008年に開催した第1回より白馬会議に集ってきた「知的個人」の中から「有志的論客」36名の皆さんに依頼し、コロナに立ち向かうショートメッセージを寄稿して頂いた。
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※2020年特別レポートは以下よりダンロードできます。
白馬会議特別レポート.pdf
File Size: 1990 kb
File Type: pdf
ファイルのダウンロード


【2019年第12回白馬会議討議報告】

令和の始まりはどことなく明るいムードが漂っていたが、新しい時代をどう切り拓くか明確なビジョンが示されているわけではない。12年目の白馬会議では「令和ニッポンの青写真を描け」と意気込んだが、青写真の下書きを持ち帰った実感はなかった。我々の眼前は依然と荒野である。
第12回白馬会議チラシ__1_.pdf
File Size: 1866 kb
File Type: pdf
ファイルのダウンロード

 第1セッション
“第4の波”にどう立ち向かうか?―ブロックチェーン革命とサイバーセキュリティ
松田 学氏 (松田政策研究所代表)

 第2セッション

21世紀前半の日本政府の進路
金井 利之氏 (東京大学大学院法学政治学研究科教授)

第3セッション

米中超大国間でどうバランスをとるか?―日本外交模索の先
川島 真氏 (東京大学大学院総合文化研究科教授)

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第4セッション
若者はどう未来をつかもうとしているのか?-世代間キャップを越えて
西田 亮介氏 (東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)

​中国化するニッポン?

 第1セッション【米中超大国間でどうバランスをとるか?】で川島真氏(東京大学大学院教授)は習近平の中国が高度に経済発展しても民主主義社会を指向しないという、西欧文明モデルとは全く異質な世界に自信を持ち始めていることを強調し、日本にとって今後の対米・中外交が従来型のバランス戦略では手に負えなくなると戒めた。一方、中国に親しみを感じないと日本人の8割が答えながら、その日本人の7割が中国を重要な国だと答える「成熟した関係」の難しさ、鬱陶しさにも言及した。
 この中国観は第3セッション【行政とどう立ち向かうか?】の基調報告者金井利之氏(東京大学大学院教授)の考え方と驚く程重なっていた。金井氏はかつて勢いのあった「地方創生」が、自治体間のゼロサムゲーム的な競争世界の中に陥没してしまったと断じた。その背景として、日本という国家社会が「政治的民主主義」(個人の真の自由がない誘導管理された民主主義)と経済的自由主義(競争を是とする弱肉強食型市場主義)の結合した、将に川島氏が指摘した中国モデルに近似し始めている点を挙げた。
 
デジタル独裁vsデジタルコモンズ

金井氏は「政治的民主主義」が「みんなで決めたことにみんなで従うのは当たり前」という前提のもとに誘導されるという。その「みんな」の正当性がAIやビッグデータによって飛躍的に「精緻化」されれば、「デジタル独裁」とも言える中国型サイバー空間管理も可能になる。
この問題を第2セッション【“第4の波”にどう立ち向かうか?】の基調報告者松田学氏(松田政策研究所代表)も「ヒットラーとAIが重なる悪夢」と強く警告し、資本主義競争社会と共存し得る「協働型コモンズ」を提唱、その実現のためにブロックチェーンや仮想通貨という非中央集権型デジタル情報技術の活用を提起した。
 川島氏、松田氏、金井氏の三氏に共通していたのは、西欧モデルの焼き直しでは令和ニッポンの青写真はあぶり出せないが、中国モデルへの急接近もあり得ないという葛藤であった。
 
「老中青三結合」型社会への予感
​

 第4セッション【若者はどう未来をつかもうとしているのか?】の基調報告者西田亮介氏(東京工業大学准教授)は白馬会議歴代最年少のセッション報告者であった。西田氏は、昭和世代が大きな役割を果たした平成時代は贔屓目にいってもうまくいかなかった。そのうまくいかなかった知見を持ち出し、令和の青写真づくりと言われても困ると明確な権限委譲請求を突きつけてきた。
 但し、こちらにも言い分がある。現在、65歳以上の人口比率は28%台だが、後30年足らずで4割程で高止まり、それから100年近くは15歳未満が1割、15歳~65歳が6割の人口比率が固定定常化する「老中青三結合」型社会に入っていく。そこで問われるのはピラミッド型人口構成時代の権限委譲システムではなく、それぞれの世代階層が当事者意識を持って日本文明の共創に参画していく新しい意識と行動である。「老年」も一緒に荒野を目指すのだ。
※討議報告全体は第12回白馬会議報告書を参照
※討議会場の模様は35分間のダイジェスト動画を参照。(本動画は水野哲也氏の協力で制作されました。)

お問合せ:​白馬会議運営委員会 
〒206-0031 東京都多摩市豊ヶ丘5-3-5-201   TEL: 090-3694-5042   EMAIL: i c h i @ g b 3 . s o - n e t . n e . j p
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