西のダボス、東の白馬―白馬会議3つの特徴
2008年リーマンショックの年に「西のダボス、東の白馬」と勇ましい掛け声で始まった白馬会議ではあったが 、
そこにはダボス会議とは異なるいくつかの注目すべき特徴が育まれて来た。
先ずは堂々たるニッポン主義。ダボス会議では欧米を中心に産官学のトップリーダーが集まって来て、まさに世界戦略を巡る知的駆け引きを展開するが、白馬会議は何処まで行っても日本人参加者中心の「FOR JAPAN」論議である。 白馬に様々な舞台で活動する「志ある知的日本人」が毎年集まって来て、「世界における日本の針路」について意見をたたかわせる。こういうタッチの知的集まりが黙々と続けられているケースは国内見渡しても稀有だろう。それもダボス会議の本場アルプスに負けない「北アルプス」を仰ぎながら議論をするという妙なこだわりを持ってである。
2つ目の特徴は何か?一度も1泊2日の会議討議を総括するような宣言とかアピールを発表したことがないことだ。会議の総括とか結論は参加者の一人一人が自分自身でつかみ取り、自分が日々活動しているそれぞれの現場に持ち帰り実践する。そして1年後、実践を通して生まれて来た課題や問題意識を持って再び白馬を訪れ、新たな討議を通じて自己認識に磨きをかけていく。白馬会議が目指す「知行合一」の世界である。白馬会議は知的徒党を組む場所ではない。白馬会議は自己の行動エネルギーの原点となっている認識や信条を参加者同士の品位ある知的バトルを通じて鍛えあう世界だ。実際のアクションは白馬の山から下りてから参加者一人一人がそれぞれの舞台で展開すればいい。
3つ目の特徴は「知的ダンディズム」の精神である。東京から白馬までの往復交通費と会議参加費を合せるとそれなりのコストがかかるが、参加費領収証の宛名はほとんどが個人名である。皆さん自腹を切ってやって来るのだ。一日目のオープニングランチから二日目のクロージングランチまで極めて凝縮した時間の中で議論するのを目的に、勿論シーズンオフ団体レートでエンジョイさせてもらっているシェラリゾート白馬の豪華ディナーと古民家づくりのかけ流し温泉という楽しみもあるが、わざわざ白馬までやって来る人たちの心意気には「ひとりの知的個人でありたい」というある種のプライドと緊張感が漂って来る。
そこにはダボス会議とは異なるいくつかの注目すべき特徴が育まれて来た。
先ずは堂々たるニッポン主義。ダボス会議では欧米を中心に産官学のトップリーダーが集まって来て、まさに世界戦略を巡る知的駆け引きを展開するが、白馬会議は何処まで行っても日本人参加者中心の「FOR JAPAN」論議である。 白馬に様々な舞台で活動する「志ある知的日本人」が毎年集まって来て、「世界における日本の針路」について意見をたたかわせる。こういうタッチの知的集まりが黙々と続けられているケースは国内見渡しても稀有だろう。それもダボス会議の本場アルプスに負けない「北アルプス」を仰ぎながら議論をするという妙なこだわりを持ってである。
2つ目の特徴は何か?一度も1泊2日の会議討議を総括するような宣言とかアピールを発表したことがないことだ。会議の総括とか結論は参加者の一人一人が自分自身でつかみ取り、自分が日々活動しているそれぞれの現場に持ち帰り実践する。そして1年後、実践を通して生まれて来た課題や問題意識を持って再び白馬を訪れ、新たな討議を通じて自己認識に磨きをかけていく。白馬会議が目指す「知行合一」の世界である。白馬会議は知的徒党を組む場所ではない。白馬会議は自己の行動エネルギーの原点となっている認識や信条を参加者同士の品位ある知的バトルを通じて鍛えあう世界だ。実際のアクションは白馬の山から下りてから参加者一人一人がそれぞれの舞台で展開すればいい。
3つ目の特徴は「知的ダンディズム」の精神である。東京から白馬までの往復交通費と会議参加費を合せるとそれなりのコストがかかるが、参加費領収証の宛名はほとんどが個人名である。皆さん自腹を切ってやって来るのだ。一日目のオープニングランチから二日目のクロージングランチまで極めて凝縮した時間の中で議論するのを目的に、勿論シーズンオフ団体レートでエンジョイさせてもらっているシェラリゾート白馬の豪華ディナーと古民家づくりのかけ流し温泉という楽しみもあるが、わざわざ白馬までやって来る人たちの心意気には「ひとりの知的個人でありたい」というある種のプライドと緊張感が漂って来る。